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6.VALUESTAR G TX 『導入編』
2003.6.18
PC買い換え日記
 2003.6月現在、私が使っているのはSONY製のVAIO S500である。WIN98が発売される直前のモデルである。かれこれ6年使っている計算になる。ゲームをやるために、ちゃんとAGPのあるPCを買ったつもりが、オンボードのAGPバスであることが買って後に判明し、結局ほとんどのゲームが出来ず、泣く泣くやる気の無かったUOを始めた始末(UOはノートPCでも出来るゲーム)。途中、PCIスロットのGeForce2MXを積むという暴挙に出て(笑)ある程度の3Dゲームはプレイしましたが、正直思い描いていたゲームライフとは程遠いPC生活となりました。ゲームが出来なくて暇だからHPを作り始めたという事実もあるぐらいです。
 そんなわけでローンが終わったら速攻買い換えだ!とか息巻いていたのに、最初のローンが終わったらノートPCを買ってしまったりして、そんなわけで2001年秋、WIN XPと同時の買い換えを計画しました。なんと言ってもUSB2.0は大きいです。そしてCPUもPentium4 2.0A GHz。実は私には、『デスクトップ買い換えのたびにCPUが10倍になる』という法則があるので、それとも一致したわけです(笑)
 ところが! なんとWIN XPでのUSB2.0サポートが先送りに! そんなXPなんて買う意味がないと、私も先送りしたわけです。そして一年後の2002年秋、WIN XP SP1によってようやくUSB2.0が正式サポート。さらにはハイパースレッティングPentium4(以後、HTP4)が同時にリリースされ、ゲームをやる私には是非とも欲しい機能です。そんなわけでラインナップを待ったわけですが…なんと、HTP4を採用したのはたった2機種。DELLの8250とVAIO RZ70。デルはPCカードスロットが無いし、RZはモニタレスでも40万。ギガポケットや、MPEG編集プラグイン搭載のオリジナルAdobe Premireなど、40万の価値はあるのですが、カノープスのチューナーを買う予定の私には必要のない金額です。IBMのA30pが、モニタレス・ソフトレスでAGPスロット・PCカードスロットもついていて15万円と最高の筐体だったのですが、HTP4がついておらず、正直数ヶ月妥協するかしまいか悩みつつ年が明けたわけです。
キャンターウッドを狙え!
 しかし、2003年春には、intelの新マザーボードが発売されることが明らかに。それがコードネームでキャンターウッド。シリアルATAとAGP8Xという二つの新規格を搭載、さらにDDR400デュアルでFBS800MHzと、それまでCPUに対して低かったメモリの帯域がようやく追い付く状態です。ちょうど新技術が入るわけで、これを採用した新モデルで買い替えるの吉と判断したわけです。2004年には新しいPCIスロット、PCI expressが予定されていますが、そこまでは待てません。今冬には2次キャッシュ1Mの改良型HTP4『プレスコット』が出ますが、それまで待つなら来年の新マザーまで待たざるを得ないし、それにプレスコットは今のノースウッド型P4と同じコアなので、場合によっては付替えも可能…というわけで、当初の計画から2年遅れで買い換えを目論む私なのでした…。
875P/865P商品出揃うが…
 キャンターウッドの商品名も875Pに決まり(廉価版が865P。しかし、内容の違いがほとんど無い)、各社のモデルを待ちました。その結果4台の機種が候補に上がったのですが…なんと、全てに納得するモデルが存在しないことに。ここに候補とした4台を書き連ねます。
DELL Demision 8300 
○875Pで、DDR400デュアルにシリアルATA搭載。さらに値段が安い。希望の構成にすると14万円ちょっとです。
×ギガビットイーサが無い。PCカードスロットが無い。そして最大の欠点は見た目がダサい。PCだって立派なインテリアです
SONY VAIO RZ51 
○PCカードスロット付き。
△ギガポケット搭載。カノープスの方が希望だが、これはこれで悪くない。最初のメモリはDDR333シングルだが、DDR400デュアルに付替え可能。
×ギガビットイーサが無い。シリアルATAがない。メモリースティックスロットとか要らない。いろんなソフトは私には必要無い。高い。モニタレスで20万。
NEC VALUESTAR G TX 
○PCカードスロット付き。ギガビットイーサ付き。SDカードスロット付き(ちなみにメモリースティックとのマルチスロット)
△水冷式騒音軽減モデル。凄いと一瞬思ったが、必要があるかどうかはイマイチ何とも言えず。
×DDR333シングル。シリアルATAが無い。5インチベイの空きが無い。
IBM A50p 
○見た目がいい。4機種では一番お気に入り。内容が非常にシンプル。
△標準はIDEだが、マザー上にシリアルATAコネクタ搭載。
×DDR333。但しデュアル構成は可能。PCカードスロット無し。ギガビットイーサ無し。

 こんな感じでした。正直、IBMが一番良い。ギガビットイーサはあったらいいなというぐらいで必須ではないし、DDR333もデュアルにしてしまえばFSB677で、FSB800に対して8割程度。今までのDDR266でCPUの半分しかFSBが無いというのと比べれば正直誤差の範囲というぐらいしか違いません。これでPCカードスロットさえあれば、その日のうちにwebで申し込んでいたことでしょう。IBMにメールまで出してしまったりして(そんなことはわからないと、当たり前の解答が来ましたが)、結局どれにすることも出来ずに悶々とする生活を送り、いっそ先にノートを買ってしまうかと思い出したぐらいです。 
 そう、ノートの方は松下のレッツノートWがほとんど申し分の無いマシンで、今使っているC1も不満があるわけではないけれど、電池が1時間しか持たないし、今のC1は余計なものが色々付き過ぎて魅力を感じないし…という感じで、よっし、来週発売か、秋葉に行って買おう! と決心までしたぐらいでした。実際、既にWが発売されていたら、私はその決心した日のうちに購入していたことでしょう。
ノーマークの刺客! NECの水冷マシン
 実はその決心した日の夕方、コンビニでPC-FANを立ち読みしていた私は、何気なくNECのデスクトップ分解の記事を読みました。私、いつもいつもPC-FANを立ち読みするわけではなく、本当にたまたま手に取っただけでした。それはまさに運命だったわけですが、なんと、マザーボードにシリアルATAの端子があることが判明! でもDDRシングルだし…と思いつつも、自宅でNECのwebを見ると…ななななんと、発売当時には無かったのですが、カスタマイズに『DDR333デュアル構成』がっ!? これにより、5インチベイの空きが無いという以外は、欠点の無いマシンが出来あがったわけです。
 …でも、正直言って、『NECの商品』と言うのが一番ネックなわけですよ(笑) 今のVAIO S500の前はNECのPC9821でしたが…カスタマイズをして値段を出し、メモリ1G積んで169800円と悪くない値段が出ました。そこでしばし自問自答。「本当にNECのPCなんて買っていいのか?」
 しかし、私は昔はSONY信者でしたが、今のデスクトップとプレステによって目が覚め、「いいものを買うんだ。いいものであればメーカーも金額も厭わない」という方針転換をした私。音楽関係はSONYに目をくれずオンキョー派になり、PCの液晶もソニーなんて選択外でシャープ製にし、でもノートはC1が一番良かったのでソニー、その他テレビやDVDプレイヤーなど、ソニー製のものを買っています。そして今回のデスクトップ、性能も申し分無し、さらにこのPC騒音時代に水冷式による大幅な騒音低減。耐久性などで人柱になる可能性はあるとは言え、取り敢えず初期の段階では非常に静かだと各レビューでも触れられています。『NECでも構わん! 俺はいい商品ならそれでいい!』ということで、購入してしまったわけです。

 これを書いている段階ではまだ届いておりません。あくまで購入に至った動機ということになります。使用感に関しては、実際に購入してからということになります。


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