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10.MTV2000Plus
2004.1.10
久々の大失敗…。
 DVDレコーダーとしてPCを新調した私。キャプチャーボードとしてカノープスのDigitalVideoRecoder(以下DVR)を選びました。これはTVチューナーが内蔵されていなく、正真正銘のキャプチャーボードです。普通、アナログのキャプチャーボードを使いたい場合、2万円未満でTVチューナー付きを買ってしまった方が安いのです。何故ならチューナーの無いキャプチャーボードは業務用みたいな感じで本格的なものしかないのですね。
 私も本当はカノープスの金字塔であるMTVシリーズが欲しかったのですが、当時のハイスペックモデルがMTV3000。6万円します。それでBS放送が見れないと来ている。そしてDVRは、実はそれと同じ基盤でチューナー無しというモデルで38000円。結局BS-VHSデッキを繋いで録画するなら地上派も同じ事だとこちらを買いました。
地上派なのにコピーガード!?
 さすがの高画質で、録画品質はかなり良く満足しています。しかし、問題点が一つあって、時折VHSの映像をエラー信号が出ているといって録画が止まってしまうのです。確かにレンタルビデオとかにはコピーガードでそういう信号が含まれていますが、まさか地上派の放送でそんなことになるとは夢にも思わず。さらに地上派だともっと問題が。家にあった古いVHSテープをデジタル化した際、正直頻繁にエラーが出て止まったのですが、その都度少し手前から録画しなおして、重なった部分を編集ソフトで削って結合すればいいので、そんなには困らないのですが、地上派でそれが起こると…もう終わりです。その番組の録画は失敗したことになるわけですね。地上派ではテープと違って度々起きるわけではないのですが、永久保存しようと思った野村克也のインタビュー番組でそれが起きた時は気が狂いそうになりました…。
2ヶ月後に廉価版…。
 そんな傷心の私を襲った更なる悲劇が、買って2ヶ月後に発表されたMTV2000Plusという商品。型番は下がっていますが、ボード自体はMTV3000と同一。何が違うかというと、MTV3000はダブルチューナー搭載で裏番組録画が出来るのですが、それがシングルになっている商品。それで値段はオープンですが、実売4万円とか。…DVRより三千円高いだけじゃないですが…本当はMTV3000が欲しかったのに値段であきらめた私は、そのニュースのHPを見ながらしばし呆然としてしまいました…。
 それから3ヶ月。PC友達がキャプチャーボードを探しているというので、2万円で買わないかと持ちかけたところ、交渉成立で差額でMTV2000Plusを買いました。…差額足せばMTV3000買えてるじゃん。しかもお店で33000円で売っていました。同じボードでチューナー入っているのに4000円安いわけで、久々の大失敗買い物となってしまいました。まあ、それを言ったらデスクトップ買い換えたこと自体が大失敗ですけれどね。私はデスクトップを買う度に必ず何か大失敗を起こしております…。
画質は大満足。しかし予約が出来ない!? その訳とは…。
 そんなわけで、ようやく使用感ですが、画質に関しては何も言うこと無し。家のテレビと同じ線なのに、画質がずっと良くなっています。ゴーストも低減機能のおかげか、多少出ていたのがすっかりありません。前のレビューで紹介したMPEGカッターもちゃんとついているし。…ただ、時々本体付属のチューナーで録画しているのに、結局信号エラーとかが出て録画が止まってしまうんだよね…。いろいろと試した結果、うちのPCは時々動作が止まる時があります。ほんの数秒間、全く何の操作も受けつけなくなるのですが、それが起きると信号エラーになるっぽいですね。…ということは、内臓チューナーを買って直る不具合じゃなかったということですか…。トホホ。
 しかし、すぐに録画出来るのは非常に便利。そして予約録画も…って、出来ない? 何故か予約しても作動しません。その結果、WINDOWSアカウントのパスワードが無いと予約が作動しないことが判明。一人でしか使わないのに、そんなのいちいち設定してられないっての。パスワード無しで予約しても受け付けないし、電源入れっぱなしの時間指定録画も不可。なので今は予約録画したい時だけパスワードを設定するというアホな事をしています。他のメーカーの機種はそんな面倒な事は起きないんだけどねえ…。

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MTV2000Plus追記編
2004.6.23
信号エラーの回避方法…。
 信号エラーでゲンナリしていた私ですが、遂に回避方法を発見。それは録画している時に、必ずタイマーをかけるのです。例えば30分番組なら30分の自動録画停止のタイマーをかけます。すると、エラーはそれでも起こるのですが、その時に録画を続行してくれるです。ファイルが二つになってしまうのですが、一応これで録画は出来ます。何故気付いたかというと、予約録画中に信号エラーが出た時に書いた様に別ファイルで録画を続行したので、「あ、これ録画しよう」と思った時には必ずタイマーをかけるようになりました。
ソフトを終了しても音楽が止まらない現象の回避方法…。
 さらに、初回のレビュー後に、時折ソフトを終了した後にテレビの音声だけ成り続けるという不具合が見つかったのですが、これはアップデートで解消されています。デバックはちゃんとしようぜ…。
インターネット番組表での予約録画が出来ない?
 しかし、バージョンアップ後に問題が。インターネット番組表を使った予約録画を受け付けなくなったのです。いろいろと見てみたところ、予約設定に『拡張子をiEPGに関連付ける』というオプションをオンにして下せいとFAQにあったので早速設定…と思ったら既にオン。そこで私は気付く。この項目…アップデート前はオフになっていたな…。早速オフにするものの、予約ボタンをクリックしても無反応。そんなわけでネスケ7の設定を開いて関連付けファイルを見てみると…わけのわからん記号の羅列だ。しかしクリックするとアイコンが出るので一つずつクリックしていくと予約ソフトのアイコンが出たのでそれを削除。それで無事番組表予約が出来るようになりました。
超裏技? アカウントパスワード式予約録画の回避方法…。
 さて、最後に前回のレビューでも触れた予約録画ですが、ある時絶対見ようと思っていたケンドー・カシンの試合をうたた寝をして見逃し、発狂寸前に。毎週の設定で予約録画していればこんなことはありえないわけで、それを阻むのは毎日のアカウントログイン。こうなったらピクセラのTVチューナーに買い換える!! いや、デジタルレコーダーにしてしまえと、PCからMTV2000Pを取り外し、ネットで商品チェックまでし始めて、ぶっちゃけピクセラを明日買おうと思って寝るところまで行きました。しかし休憩中、途中のビルにあるカードショップに入っていき、WCCFのキラが大暴落していて買い占めたりしたので時間が無くなって買わずに仕事に戻ったりしたところ、何故か急にテンションが下がり、なんとかならないかと思案し始めました。
 正直、MTV2000の画質のアドバンテージは今はもうありません。しかし、バンドルのMpegカッターの魅力は捨てがたいです。今は別売りでMpegCraftが発売されていますが、この商品もMPEGの結合はMTVシリーズがあればハードウェアエンコーディングなので、それを考えるとMTV2000Pも捨てがたく、なんとかアカウントログイン時のパスワード入力さえなければ…と、そこで気付いた事が。
 私もパスワード無しで録画出来る方法を誰か発見したか、フリーソフトでも作ってないかと散々ググりましたが見つかりませんでした。が、WIN2000では出来た、アカウントパスワードを設定してもログイン時はパスワードは不要というWIN XPで削られた機能は、不便に思っている人は多いはずだ。こっちの回避方法は何かフリーソフトが出来ているかもしれない…と、逆転の発想でググって見たところ…遂に発見。そのフリーソフトの名は『窓の手』。…って、窓の手!? これは確か、デスクトップアイコンの変更ツールだったはず…。しかしそんなことを気にしていてはいけない。早速ダウンロード。そうすると確かに一番最初の設定項目はデスクトップアイコンの変更ですが、そのほかにも色々とレジストリをいじったり、奥の奥の方の設定を変えないといけない項目を一発で設定してくれるソフトのよう。…というかそれがなんだかいろんな項目がごちゃごちゃです。開発者のHPを見たところ、どうやらユーザーから要望のあった項目をどんどん追加していっている模様。それで恐らく自動ログオンの項目も設定されたのでしょう。早速設定して再起動すると…WINDOWSロゴの後に画面がブラックアウト!? やられたと叫んだところ、3秒ほどでログイン画面をすっ飛ばしたところの画面が移ります。…本当に心臓が止まって死ぬかと思いました。その暗い画面のうちに悪さをしてパスワードを入れているのですな。その後、予約録画をしてスタンバイにしたまま寝てしまったところ、きちんと録画されていましたので、タスクスケジューラーの復帰でもきちんと機能したようです。これでMTVもようやく人並みに使えるように。そうすれば画質やツールは文句なしなのですから、一転して素晴らしい商品となったわけです。
 しかし、まともに使えるようになるのに半年もかかるとは…。PCはそんなもの、という声も聞こえてきそうですが、だからこそ一般の人には使えない商品なのですね…。