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14.ATI RADEON X800XT Platinum Edition
2004.10.12
前回のグラボは…。
 それは今は亡きNECの水冷PCを買った頃。9800PROとか発売されても、クロックアップ以外、特に性能が変わっていないと言うことでパイプライン が一番多い中で一番安いRADEON9500PROを買おうと思って秋葉原に行きました。それまではGeForce派でしたが、FXの作りの酷さに幻滅し て、取り敢えず今回はRADEONを買おうと決めていたのでした。しかし、秋葉原中探してもどこにもない。かといって9800PROを買うお金もなく、泣 く泣くパイプライン4本の9600PROを購入。さらにATI純正品も見当たらなかった為、早く新PCでゲームをやりたい私は今日買わないという選択肢は 選べず、Xiaiという初めて聞くメーカーの商品を買う羽目となりました。
 ええ、最悪でしたよ。まともに動かないのですから。というか、ボード自体は動くのですが、動作がかなり不安定。起動しなかったり、ノイズが出なかった り。そしてメーカーにメールをしても返事さえよこさない。「わからない」でも「対処しかねます」でもいいから、返事ぐらい遅れよ!! ATIが悪いのか、 Xiaiかせ悪いのかしらないが、この対応で私は二度とXiaiは買わないと決めました。
 こうなったら、次回のボードは最高級品を最高級メーカーで買うと心に誓うのでした。
スロット一枚でも電源コード2個の商品は買えないって…。
 次に出た9800XTや5950FXも単なるクロックアップなので回避。ひたすら新コアを待ちます。そして発表されたnVIDIAの6800。ボードと してはかなりまともになりましたが、HDD電源コネクタ二個使用って…。そんな危険な商品をメーカー製PCでは使えません。6600なら電源コネクタなし でも動きますが、今回は最高級品を買うと決めていたのでnVIDIAはパスとなり、そしてその後発表されたX800XTは、パイプライン16本ながら HDDコネクタは1個だけでファンも小さめ。もはやこれしかありません。X800XT PlatinumEdition(無印よりも高クロック)を、ギガバイトかASUS辺りで買おうと決めたのでした。
いつまで経っても影も形も…。
 ところが、発売日の7月を過ぎても、毎週土曜日に秋葉原を歩いてもどこにもない。その下位商品や6800Ultraは出回っているのに、X800は全く 見当たりません。一瞬、サファイアから発売されましたが、今回はビックメーカーから買うと決めていたので7月末に見つけた時もパス。PCI- Express版はあるのにAGP版はいつまで経っても出ません。夏も過ぎ、秋になっても出ません。ATIはX800はPCI-Eにしか供給する気がない という噂まで出る始末。正直、シリアルATAや普通のPCI-Eの普及スピードは私の予想通り全然普及していませんが、AGP代替のPCI-Ex16はも はや半分置き換えていると言っても過言ではない感じ。9月末になってようやくX800XTの無印品が各メーカーから発売され、正直それを買おうかとも思い ましたが、『ここまで待ったし、あと1ヶ月もすれば出るよ…』と、財布の状態が厳しいこともあって我慢しました。
その巨大な化粧箱は!?
 今年最大級の台風が直撃し、さすがの秋葉も閑散とする土曜日。私は仕事の休憩中に、既に7月から4ヶ月づけている、土曜休憩時間のパーツショップ巡りを 始めました。そして向かったお店で、MSIの巨大化粧箱を発見。MSIも大手ですが、ただでさえでかい高級メーカーの化粧箱の中でも、MSIはギガバイト やASUSよりも二回りは大きいので、はっきり言って買う気がしない。なので今回も買う候補にはしていませんでした。しかし、念の為チェック。型番は、『RX800XT PE-VTD256』。…え? PE? まさかと思いチップを確認。…PlatinumEditionだ!? いや、きっとAGPコーナー にPCI-Eが紛れ込んでいるに違いない…。間違いなくAGP版だ。隣のギガバイトを見る。無印のX800XTだ。その隣のASUSも無印のX800XT だ。逆にMSIは無印のX800XTが無い。ちょうどそこに店員が通りかかるので思わず私は聞きました。
『これって本当にPlatinumのAGPですか?』
 店員は苦笑いしながら、『昨日少しだけ入ってきて、それが最後の一つですね』と答える。こんな台風じゃなかったらきっと売り切れていたのだろう。しか し、こんなでかい箱…さらに下調べしていないので内容はいまいち不明である。それで価格は72800円。しかし、この世は一期一会である。チャンスが目の 前にあったら、迷わず決断するしかない。恐らく悩んだ時間は一分弱。ご購入して帰りました。
300Wでも無事起動。
 しかし、お金よりも問題なのは、これが300WのPCでも起動するのかと言うこと。もともとは230Wだった。これを300Wに交換したのだ。メーカー PCなのに。本当は450Wとか欲しかったが、ATXよりも一回り小さいPS3タイプの電源しか入らず、それだと最高で300Wだったのだ。箱には 350W必要ですと書いてありますが…。ちなみに電源を変えても前のグラボの動作は変わらなかったので、やっぱりボードが粗悪品(不良品ではないね、動き はするから)だったという結論に私は達しました。
 電源を入れて…無事起動。これで一安心と思いつつ、再起動しなくていろいろやっても動かなくて7万円が…とマジで泣きそうになるがも一時間半後に無事に 復活。そして各種ベンチマークも無事完走、ノイズが走ることもなく一安心です。ちなみに自動制御のファンが無音だったりグオングオンいったり状態が音でわ かる仕様となっております。

 さて、ベンチマークの結果ですが、以下のようになりました。

共通項目
Pentium4 2.8C GHz DDR333 512Mx2 計1GB
AGPカード RADEON9600PROX800XT Platinum Edition

3DMark2001 1137818433
3DMark03 342011573
3DMark05 10873932
FFベンチ2 40135390
ゆめりあベンチ 
最低解像度 821339446
最高解像度 240512335 
CrystalMark04 6071765772

 なかなかのパワーアップ。実際、PSOをプレイした時も、9600PROでは最高解像度にすると動きが遅くて友達に『歩くの遅いよ』と言われてし まいましたが、X800XTPEでは最高解像度でもサクサクと動いてくれます。正直高い買い物でしたがかなり満足しております。でもまあ、次に買い換える 時はミドルクラスでいいかな…と思う次第であります。


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