2002年チーム分析セリーグ編
 
順位予想も兼ねているので、上位球団から行きます。

阪神 先発4・リリーフ4・打撃3・守備3
先発ローテ 井川・ハンセル・カーライル・谷中 福原・藪・川尻・星野伸 藤田・安藤 ムーア
抑え 成本・バルデス
中継ぎ 伊藤敦・葛西・伊達(先発入りも)
左セットアッパー 遠山・西川・吉野・弓長・原田
 
捕手 矢野 カツノリ・山田 浅井     
一塁 アリアス・広沢
二塁 今岡(ショート兼任)・上坂  
三塁 片岡 エバンス      
遊撃 沖原・藤本(セカンド兼任) 梶原
その他 田中・斉藤(守備固め)・八木(代打)
 
左翼 坪井
中堅 赤星 平下
右翼 浜中・桧山
その他 高波(守備・代走)・松田
 
正直今回はどこを一位予想するか迷いました。巨人もイマイチ、中日もイマイチ…横浜も今年は強そうだけど、さすがに谷繁と小宮山が抜けて一位予想というのもどうかと思いまして…そんなわけで本当は3位と思っていた阪神が格上げで一位になってしまった次第です。まあ、昨年も近鉄が最下位から一位になっているわけですしねえ。 
 そんな投げやりな、と言われるかもしれませんが、投手陣を見て頂ければ…見てください、この有り余る先発候補。先発に防御率3点台が3人いるのは昨年は阪神・中日・ヤクルト。ヤクルトは石井一、中日は野口が故障で抜けたわけですから、リーグトップの先発陣となるわけです。中継ぎも立派。まさに打線だけが問題だったのですが、そこに片岡とアリアスが加わったわけです。昨年の成績で言うと54HR、159打点プラスです。
 その新加入の2人ですが、3番が予想される片岡は正直そんなに活躍しないと思います。二割八分、ホームランは20発行かないんじゃないかと。アリアスも昨年38HRですが、正直今年は30が危ういと思います。
 なのに何故一位か。それはこの二人がいることで打線が厚くなるからです。昔、横浜に小宮山が入った時、私は「10勝10敗だろう。でも200イニング投げてくれるのだから、中継ぎの負担がグッと減ってチームへの効果は計り知れない」と書きました。それと同じ論理です。
 つまり、坪井と浜中が5.6番に入る打線になるわけです。一番は赤星で決まりでしょうから、復活をかける坪井と昨年3番の浜中は自然に下位に入るわけです。浜中が5番で20HR打ち、坪井が6番で3割打てれば…それは実に良い打線となります。
 赤星は盗塁王と言うことよりも、打率.292出塁率.372が高く評価できる。昨年これより高い出塁率を残した一番は日ハムの小笠原しかいない。昨年は2番中心だったわけだが、一番でもこれに近い数字は残せるのではないか。
 浜中も打率は.263と低かったが、四球を53と他球団の中軸並の数字を残している。これを私は非常に評価しているわけだ。4番に入るアリアスは不調でなければ松井・中村並の100四球が予想される。当然浜中と勝負するわけで、浜中の成績が来期の阪神を握っていると言えよう。私は.280、20〜25HRは期待出来ると思う。
 そして昨年は大いに沈んた坪井は、今年はやってくれるだろう。桧山が代打要員となるほど厚い外野陣になってくれれば、そこそこの打線でもあの投手陣なら、最低でもAクラスは入れると考える。そして巨人の投手陣がもたつけば…優勝も夢ではない。

ただ、4番浜中、5番アリアスという打線も考えられる。アリアスの打率が低いからだ。しかし、さすがにまだ4番は浜中には酷だと思う。そうなると浜中が潰れて打線が機能しなくなるかも・・・個人的には3番から浜中・片岡・アリアス・坪井というのも面白そうだが。
ドラフト解析
1巡の安藤は社会人No.1右腕。球速は140キロ後半だが球種が多い。先発入りで新人王を狙うが、私的には谷間の先発で6勝ぐらいかと。
2巡の浅井は大学No.1捕手。巨人の阿部がいた頃も、大学全日本では彼をレフトに追いやって正捕手を勤めていた。打撃が課題だが、カツノリなんかより是非浅井を1年間ベンチ入りさせたい。
4巡の桜井はPL出身。東スポに件の暴行事件に関わっていたと書かれた。本当かどうかは知らないが。よって甲子園に出ていないが素質は松井並で二軍では今年ずっと4番で使うそうです。3年後を待て。
期待の若手
浜中は上記の通り。昨年は故障に泣いた旧ドライチの藤田は今年は期待したい。と書いたらもう故障してやがる。私のイチ押し、外野手の平下もレギュラーは厳しそうだが、浜中の守備固めでも一軍枠を勝ち取って実績を積んで欲しい。
 投手では前から推していた左腕の吉野が星野構想に入り、キャンプでセットアッパーとして鍛えられている。岩瀬並に化けられるか期待である。

若手ではないが、日ハムを自由契約になった原田は元・左のセットアッパー。昨年は故障に泣いた。是非復活して欲しい。
新外国人解析
アリアスも一応新外国人として。長打はあるが、いかんせん打率が低い。阪神では.250、25〜30HRか。それでもここ数年の外国人に比べれば充分な数字だが。変化球に相当苦しみそうだ。カーライルとハンセルはこの打線なら二桁は行くだろう。先発が豊富なのでカーライルはストッパーに回る可能性も。外国人残り1枠を残留のエバンス、新規のムーア、バルデスが競う。ムーアは左腕ながらストレートが140キロ出ないらしい。バルデスは取り敢えず球は速いらしい。


横浜 先発2・リリーフ5・打撃3・守備4
先発ローテ 三浦・川村・野村 福盛・ターマン・バワーズ グズマン・神田・谷口
抑え 斎藤隆
中継ぎ 木塚・中野渡 米・横山
左セットアッパー 竹下・森中・河原・
 
捕手 中村・相川
一塁 ロドリゲス・石井浩 古木
二塁 小川
三塁 グラン・種田
遊撃 石井琢
その他 石井義・万永 七野
 
左翼 鈴木尚
中堅 金城
右翼 佐伯(ファースト兼任)・中根
その他 田中充・多村・井上
 
 前半は沈んだが、後半は盛り返しなんと三位。ローズが抜け、鈴木が徹底マークに合いたったの6HR、57打点。この中で貯金を二つ作って三位である。これはいかなることか。
 それはなんといっても森監督が徹底したディフェンス路線が機能したことだ。ストッパーに抜擢した斎藤隆はセーブ王こそ高津に譲ったものの、防御率は高津より約1点低い脅威の1.67。当然十二球団No.1ストッパーである。そして木塚がホールド王、二人目のセットアッパーである中野渡の成績がセリーグ6位で巨人と阪神には彼より成績の良い中継ぎはいない。この2人の防御率は2点代で、さらに左腕の竹下は3.16。まさに鉄壁のリリーフ陣が少ないリードを守るパターンを後半は作ったといえる。
 打線の方も、チーム打率は下がり、総本塁打も100本を割った。しかし、総得点は上位と大差ない。犠打がトップ、四球が三位。一位の巨人と2位の広島には、松井と金本が1一人で100四球を越えているが、横浜は一番多くて谷繁の65。いかにチームに出塁を狙う意識があったかという結果である。打率は.271に下がった金城だが、犠打数43で年棒が上がっている。まさに野球チームであるわけだ。 
 しかし、現実には小宮山と谷繁がいなくなったわけで、それで二位とした。私は谷繁はそんなに評価していないのだが、小宮山の移籍が痛い。勝数こそ12勝だが、20回近い先発機会で完投6回、防御率3.03で試合を作ってくれていた投手だった。この離脱が無ければ一位に間違いなく推せたのだが…。
 リリーフ陣は上記した通り何も心配無い。間違いなく十二球団No.1だろう。先発は、エースとして脱皮した三浦が頼りになるが、間違いなく計算できるのが彼一人しかいない。川村は昨年不調で6勝。今年は150イニングは投げてもらいたい。一昨年10勝ながら、昨年は故障で僅か登板五回の福盛が3番手。後遺症が無ければ2番手で計算できよう。野村は全盛期の力は無いが、貴重な左腕として谷間の先発で細々と。とまあ、四人はいるので、後は中継ぎ陣が頑張るしか。でも、中継ぎが崩壊すると最下位まっしぐらという危うさもありますがねえ。木塚は2年連続の活躍なので、故障さえなければ問題無いと思いますが…。三浦・福盛・川村・野村に外国人。この陣容で固定できれば、全員がそこそこでもこの中継ぎ陣と守備力ならAクラスは狙えるだろう。川村と福盛が今年も駄目なら最下位まっしぐらかも知れませんが…。
 先発候補では新外国人のターマンに期待してます。新外国人の中では巨人のワスディンと共に高評価。身長200センチ右腕で、球も速く元ヤクルトのブロスやロッテのミンチーを思い起こします。

そういや、今オフは鈴木・佐伯・三浦・斎藤隆がFAですねえ…斎藤は先発をするためにFAしそうな勢い。
ドラフト解析
たった5人。即戦力も特に無し。金欠は厳しいね…せめて高校生でもいいからもっと指名すればいいのに…。
期待の若手
松坂の同期生、古木と小池は二軍では立派なクリーンナップ。一塁と三塁はこの2人を抜擢してもと思うのですが。
新外国人解析
ターマンは上記の通り。もう一人のグズマンはあのガルベスにそっくりらしい。一塁の予定のロドリゲスは昨季メキシカンリーグ2冠王。…クルーズと一緒か。一塁はロドリゲスと石井浩の様だが、私は古木か小池でも使った方がと思うのですがね。三塁手のグランはずっとマイナー暮らしの32歳。私は余り…。 


巨人 先発3・リリーフ2・打撃5・守備3
先発ローテ 上原・入来・工藤・ワスディン・高橋・桑田 鄭ミンテ・小野・武田  
抑え 河原・岡島 アルモンテ・趙
中継ぎ 條辺・木村・田畑・三浦 西山・南    
左セットアッパー 前田(先発兼任)・柏田・河本 佐藤
 
捕手 阿部 吉永(左の代打兼任)・村田善     
一塁 清原
二塁 仁志
三塁 江藤      
遊撃 元木(レフト兼任)・ニ岡
その他 川相(守備固め)・福井 鈴木
 
左翼 清水(元木)
中堅 高橋
右翼 松井
その他 後藤 斎藤宣・川中・堀田から1人
 
打線は最強。盗塁も昨年は結構した。守備率も良い。なのに優勝しなかったのは紛れも無く投手陣のせい。中継ぎがボロクソ言われてますが、私は中継ぎより先発のせいだと思います。昨年の先発のうち、規定投球回数に達したのは入来とメイの2人だけ。しかも防御率はそれぞれ3.71と4.13とかなり高い。なんと、他のどのチームも入来より防御率の良い投手が最低二人はいるのである。中日に至っては防御率3点台の規定投球回数達成投手が4人もいるわけで、いかに先発がボロボロだったかということになる。しかもメイが抜けた。さすがにこの投手陣では、いくら野手が強いと言っても、優勝は厳しいだろう。
 その中で鍵となるのは上原と河原。両方ともドラフト一位。2人とも15勝する力を持っている。しかし、上原は1年目のみ、河原はずっと故障している。基礎体力が無いと言うことだろう。上原が先発の柱となり、抑え転向の河原が成功すればまさに磐石の優勝候補だが、あの2人が途中でリタイアするのは毎年のことなのでそれを考えると三位というのが妥当かと。
 個別に見ていくと、上原も実は昨年も10勝している。イニングは138で規定に後2回。春先で遅れたのが響いている。通年投げて200イニング行ければ最低でも15勝は期待できるが、キャンプも実際万全ではないようだ。高橋尚も134イニングで9勝。まあ、この投手はこのぐらいだろう。あとは昨年はほとんど投げなかった工藤と、先発専任となった桑田が、勝数はともかく規定投球回数に達するか。毎年どこかのチームで書いているが、先発が固定されて通年でやってくれれば、先発の勝星は少なくても、中継ぎの負担が大きく減ってチーム全体が押し上げられるわけです。昨年の巨人は桑田やら河原やらメイやら、さっさと降板する投手が多くて中継ぎがヘロヘロになっていました。條辺が夏場に故障したのは明らかに投げ過ぎだからです。そのためにも上原・高橋・入来・ワスディン・工藤・桑田の6人が穴を開けずに1年間投げれれば、間違いなく優勝するでしょう。しかし、上記しましたが私はこのうちの誰も…入来も1年間通しては投げれないのではないかと思っています。入来は故障は無いけど今年はポコポコ打たれそうな予感が…。中継ぎも顔触れは悪くないですが、相変わらず抑えが固定できない。その意味でも河原のストッパーが成功するかどうかは鍵を握ります。
 野手は別に言うことは無いですね。2番・仁志になるようですが、私のパワプロ日記を見てもらえばわかる通り、私は一番から高橋・仁志・江藤・松井・マルティネスという打線を組んでいたわけで、ようやく私の理論が実践されたと言うことですね。
ドラフト解析
珍しく即戦力無し。なんたって一番年上が21だって言うんだから珍しい。高校生の右腕2人と左腕2人。社会人の左腕を一人。なんか、藤田元監督が指名しているのかと思いましたよ…というか、愛弟子ですからねえ、原は。上位の2人は、3年後にどちらかは先発ローテ入りして欲しいですね。
 ちなみにその社会人左腕・石川は一軍で中継ぎとして使われるでしょう。…大活躍するかはわかりませんが…。
期待の若手
昨年の予想で先発で使ってみたいと書いた條辺は御存知の通り中継ぎとして活躍。岡島と共にそのうち先発にしたいとは思いますが…。
ファーム最多勝の左腕、佐藤と小野は、左の中継ぎが手薄になったこともあるのでリリーフとして一軍入りはありそう。
野手では鈴木。走力のある選手で、個人的にはショートで1年見てみてもと思いますが。
新外国人解析
ワスディンは投手王国のレッドソックスで先発に入れずに中継ぎをしていた投手。球はそんなに速くないが、多彩な変化球、そしてコントロールもまずまず。素材としてはなかなかで、二桁は行きそう。ただ、10勝10敗が関の山か。
新ではないが、鄭ミンテと趙には頑張ってもらいたい。アルモンテは…使っては見たい選手ですけどね。外国人枠を使ってまでの選手では無いような気がします。    
広島 先発5・リリーフ2・打撃4・守備1 首脳陣0
先発ローテ 黒田・佐々岡・高橋・長谷川 横山・河内・鶴田 山内・沢崎 
抑え シュールストロム?
中継ぎ 小林幹英・玉木・小山田・酒井  
左セットアッパー 菊地原    
 
捕手 西山・瀬戸 倉(長谷川専用)・木村一     
一塁 ロペス 
二塁 ディアス   
三塁 新井(ライト兼任)・野村      
遊撃 東出 
その他 福地(代走)
 
中堅 木村拓 緒方・朝山
左翼 金本
右翼 前田
その他 広瀬・浅井・町田・嶋・森笠(前田がダメだった時にライトに入る方々)
 
ディアスが大ブレイクして、クリーンナップは巨人並。さらに盗塁数もリーグトップ。先発も黒田、佐々岡、高橋に二軍のエース、長谷川が9勝とブレイクして素晴らしい陣容に。なのに何故昨年4位なのか。中継ぎも幹英、玉木、小山田、そして待望の中継ぎ左腕・菊地原と形にはなっている。なのに何故昨年4位なのか?
 まずは守備の悪さだ。エラーの数が東出27、ディアス12、野村11、ロペス10。まさにズダボロの内野陣だ。東出は2年連続の失策王、もう駄目そうな感じが。ディアスも打撃はブレイクしたといっても、守備は相変わらずで、こんなニ遊間では正直野球にならない。そしてキャッチャーもひどい。盗塁阻止率は3年連続で2割台だ。かといって新人も出てこない。
 そしてストッパー。シュールストロムが11S。しかし佐々岡が7S。なんでストッパーにするのかわからない。高橋も中継ぎで数試合投げている。横浜の斎藤隆の例の様に、先発をストッパーに配置転換するのはいい。しかし昨年の佐々岡は先発17回と中継ぎ15回。先発なら先発、抑えなら抑えで1年間固定しないと駄目です。野手も新人を抜擢しない。いつまでたっても野村や緒方を使う。顔触れだけなら正直一位です。しかし、いくら駒が揃っていても野球は出来ません。だから4位です。
 
 打線も実はキムタクの不調が痛い。一番なのに129三振って…仁志より多いじゃん。四球はまずまず取ってますが、ここがもうちょっと良くなると、得点能力はさらにアップすると思うのですが。
 なんと言うか…私が監督なら、とは言いませんけど、森が監督なら間違い無く優勝してますよね、ほんと。 
ドラフト解析
高校生の金の卵を中心に。即戦力は特に無し。
期待の若手
ともかく中継ぎ左腕が足りない。有望株というわけではないが、佐竹と広池は中継ぎ陣に入らないと。
新井は今年は規定打席に達して欲しいですねえ。
新外国人解析
2人の投手は、キャンプで既にダメダメだそうです。 
ヤクルト 先発2・リリーフ4・打撃4・守備4 古田が健在なら全て+1
先発ローテ 藤井 前田・入来・ホッジス・山部 ニューマン・石川・伊藤智・五十嵐(転向失敗なら中継ぎに戻る) 
抑え 高津
中継ぎ 島田・河端 寺村・本間
左セットアッパー 山本・石井・松田
 
捕手 古田 青柳(代打)・小野     
一塁 ペタジーニ
二塁 土橋・浜名・城石
三塁 岩村      
遊撃 宮本
その他 池山・度会・三木
 
中堅 真中 飯田
左翼 ラミレズ
右翼 稲葉・副島
 
 昨年優勝。しかし石井一が抜けました。優勝したと言っても勝数は巨人と1勝差。やはり先発陣は実に弱い。昨年はなんとかやりくりし、誰もいないときに谷間で先発させた投手がみんな成功したよ、という感じでしたが…果たして今年もそう上手く行くのか。チーム打率とチーム防御率が一位のチームなわけですが、投手陣はかなり苦労しそうです。
 先発は期待出来るのは藤井一人。10勝はするでしょう。しかし後はどうか…入来兄とか、今年駄目そうだし。前田も投球回146で被安打162と安心して見ていられる投手ではありません。入来と前田がいなくなってしまうと、もはやどうしようもない先発陣になってしまいそうです。
 リリーフ陣はかなり強いですが、昨年の高津は自己最高のセーブ数と言っても結構ポコポコ打たれていてかなりいっぱいいっぱいな感じがしています。個人的にはかなり不安が。ですので実は横浜とそんなに変わらない陣容…野手も見れば明らかにヤクルトの方が強いのですが、ヤクルトの投手陣に崩壊の予兆を私は感じているので5位とさせて頂きました。言い訳ではありませんが、藤井・入来・前田・石川の三本柱が一年間回って高津がストッパーを務めれば、そりゃ優勝するでしょうが、私の観測ではその先発四人で30勝に届かないのではないか?と思っていますので…。
 
 そして野手。稲葉の復活と、私の期待通りにラミレスが活躍したことで巨人並の打線になったわけですが、古田と土橋が故障してどうなるか。特に古田は昨年故障したのに相当無理してプレイしていますから、今年はもろに反動が来そうです。ヤクルトの順位は古田の成績に比例するのは有名な話ですが、今年はちょっとコンデションが悪くて厳しいのではないでしょうか?
ドラフト解析
1巡の石川は大学No.1左腕。高速スライダーが武器です。春先は全球団が狙っていたのですが、肘の故障でなんと昨年は試合登板無し。その為注目度が薄れましたが、昔からマークしていたヤクルトが一位で獲得です。身長が170無い小さな大投手になれるのか。故障が再発しなければ、投手の足りないヤクルトでは間違いなくローテ入りでしょう。二桁は行けると思います。15勝は…体が持てばいけるんじゃないでしょうかね。でも、私は夏までに8勝ぐらいして、その後パタッと止まるかなあ、と予想しています。で、最後は10勝で新人王かな?
 あとは社会人右腕を2人取っていますので、中継ぎで出て来るんじゃないでしょうか。
期待の若手
特にいない。五十嵐は先発転向に成功するのでしょうか?
新外国人解析
なんと新外国人がいないのです。
中日 先発4+1(野口と川崎)・リリーフ5・打撃1・守備4
先発ローテ 野口(故障でいなくなったけど)・バンチ・山本・川上 川崎(既に故障中)・平松・朝倉・小山・中里
抑え ギャラード
中継ぎ 落合・正津・紀藤・遠藤
左セットアッパー 岩瀬・小笠原
 
捕手 谷繁 鈴木・柳沢
一塁 山崎
二塁 荒木・立浪(サード兼任)
三塁 ゴメス(一塁兼任) 渡辺(守備固め)     
遊撃 井端
その他 大豊・久慈
 
中堅 関川・波留
左翼 福留・ブレット
右翼 井上・筒井
その他外野 大西
 
投手力は最高なのですが…いくらなんでも点が取れなすぎる打線です。その野手の補強は谷繁のみ。その彼も、あの広いナゴヤドームでは20HRなんかとても打てなさそうです。それを考えて、本当はこんな立派な投手陣のチームを最下位にはしたくないのですが、私情は切って最下位にしました。ほんと、これだけ立派な投手陣なんだから、ちょっと打線が良くなればすぐに順位はあがると思うのですけど…。そう言う意味では西武状態と化してますね。
 そんなわけで先発・中継ぎとも十二球団No.1。だったのだが野口が前半絶望だったりして…川崎も夏前ぐらいまで無理そうとのこと。うーむ…。
 
 野手は荒木・井端の新ニ遊間が1.2番に定着してぐっと良くなりました。140試合ショートで出た井端はエラーたった4個! 宮本の9個より少ない。東出に爪の垢でも飲ませてやりたいですね。立浪はサードに回ってゴメス一塁。ナゴヤドームはこれで決まりでしょう。狭い球場では山崎が一塁に入って、立浪と荒木はツープラトンに。しかし、立浪もそろそろ潮時だとは思うのですがね…。
 井端のせいで外野にコンバートされた福留が、いい加減ブレイクしてくれないと困るのですが、さてどうでしょうか。昨年ダイエーの井口がようやくブレイクしたので今年は彼の番かもしれませんが、どうでしょうかねえ…。彼の場合、外野でもポロポロとエラーしますからねえ。井口もショートからセカンドにコンバートされて打棒が発揮されました。福留の安住の地(ポジション)は果たしてどこか。外野よりはセカンドやサードの方が良さそうですけどねえ…思いきって一塁とかも面白そうですが…。
 ただ、復帰したゴメスももう歳だし、福留一人が3割30本打ったところでまだまだ上位は厳しそうなんですがね。
 ドラフト解析
特に目立つ選手は無し。1巡、2巡とも捕手を取った。しかし、谷繁の獲得で少し無駄な補強だったかも…投手中心で、貧打なのに野手を取っていません。
期待の若手
巨人からFA補填で取った平松は先発でいけそう。二桁いっちゃうかも。それでも最下位予想せねばならない程打線はズダボロです…。
新外国人解析
スコット・ブレットなる左打ちの外野手。広いドームに合わせて、そこそこ走力があって守備が良いらしい。しかし、ここ数年は台湾やメキシコでプレイしていた選手。打撃は厳しそうだ。

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